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パクりの天才

「パクる」

と言う言葉を聞くと

何だかとても悪いことをしているように聞こえますね。

 

確かに悪いことも多いけれど、

考えてみればいつの時代でも

この「パクり」で進歩していることが沢山ありました。

 

卑近な例でいけば、

昔の松下電器は他社が出した電化製品を参考にして

より良い商品を出していたのに、

社会的には「まねした電器」と呼ばれていたものです。

 

「パクる」と「盗作」は
全く違うことに気付いて欲しい。

 

音楽でいえば、「4小節以内」や「5秒以内」の類似は

許されると言われていますが、これは間違いのようだし、

法律上も「盗作」の認定基準は存在しないといいます。

「音」という形のないモノの類似性を

視覚的に証明することは難しいからです。

また、建築でも同じことが言えます。
世界的にも有名な建築家たちの作品にも並べてみれば

「アッ!」と思えるものが沢山あります。

 

それは、1964年にニューヨーク近代美術館で開催された

バーナード・ルドフスキーの「建築家なしの建築」展からも

知ることができます。

 

風土的建築や集落に光を当て、

「風土的」「無名の」「自然発生的」「土着的」「田園的」という

5つのキーワードから、
近代建築の要素を見つけ、

多くの建築家たちが無名の人たちの創った

アノニマス建築」に影響されていると言っても過言ではありません。

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パクる

手本を参考にし、愚直に真似しながら、

最終ゴールを自分なりの形を作りだすことは、

「盗作」ではないはずです。

 

「先人たちの手法を徹底的に分析、研究し、

自分なりのスタイルや技術を導き出すことこそ、

「パクる」技術であり、

新しい自分スタイルになるのだ」

 と。